NEW IGNITION KEY SYSTEM & FULL CONVERSION ELECTRONICS PARTS
“New” TYPE-Rの真髄は電装系にあり。
電装系は同メーカー製、ZRX1100の純正部品をオールワンで採用。ほぼ全ての電装系を一新しました。
ハーネスの長さはNinjaの車体に対して相性の悪い面もあり、部分的に被覆を剥いて変更したり、あるいは長さを詰めて車体に沿わす加工を施しています。ジャンクションBOXやスターターリレーも同じくZRX純正となりますが、装備するにあたり、電装系の固定ブラケットをオリジナルで製作。材質は適材適所にてアルミとステンレスを使い分けています。防触対策としてアルマイト処理や電着工程など、表面処理までフィニッシュ。今後の使用を考慮し、ミニマムロットで量産管理。リペアパーツの入手に困ることがありません。
メインスイッチを含めたキーSETも同ZRX純正用になりますが、Ninjaにはヘルメットホルダーが2個標準装備されており、ZRXではここが補えません。キーを完全統一化するために、Ninjaのヘルメットホルダーを分解し、ZRXのキーが使用できる様、内部を加工。一つのキーで完全統一化。メーターは、逆車・国内といったバラツキを避けるため、全て統一したパネルに変更。同時に点火系には全車ASウオタニ SP-IIを標準設定としました。
Ninja従来の電装パーツ。大半は傷みが激しく、新品部品の欠品も始まっており、今後はますます入手が厳しくなる見通し。
トラブル回避のためにZRX純正電装を加工流用した、“New” TYPE-R専用のワイヤーハーネスと各種電装パーツ。点火系はASウオタニSP-IIを標準装備。
“New” TYPE-Rでは後年式機種の電装部品と現在市販されているアフターマーケットパーツを採用した事で、今後しばらくは入手に悩む事のない電装系を実現しています。
イグニッションやタンクキャップはKAWASAKIの後年式を採用。それにあわせて、ヘルメットホルダー、シートロックはキーシリンダー内部を加工し、同一キーで全て解錠出来るようにしてあります。
近年、Ninjaで多くみられる電装系のトラブル。20年以上野外で酷使された配線類は、硬化劣化しリークやショートといったトラブルを見えないところで引き起こします。“New” TYPE-Rでは、トラブル回避と今後のメンテナンスやパーツを考慮し電装系を全て、より現代的なものへと一新しました。
リヤカウル内の専用ブラケットに各種コントロールユニットやリレー類を配置。
高年式のカワサキ車に採用されているフューズBOXは、専用ブラケットにて整然と固定。コンパクト化はもちろん、整備性も向上。
リビルドされたメーターは全車、輸出車輌と同じフルスケール仕様。
ハンドル上のディマースイッチは、左右共に現行カワサキ仕様。